なんだか昨日の「質より量」の宣言と相反する思いですが。。
どっちつかずだった第1世代
昨日のエントリーでも触れましたが、フリーランスとして独立後、最初にブログを公開したのは2015年の6月。当時は、デザイナーとしてのポートフォリオ機能とブログ機能を一緒にしていました。しかし、ポートフォリオとしては美しさがもの足りず、ブログとしてはビジュアル重視で記事作成がしにくいサイトでした。
特に、アイキャッチ画像(トップ画像)が横幅1400pxオーバーのダイナミックなレイアウトで、さらにポートフォリオサイトでもあることと相まって「質の高いトップ画像にしなければ!」という考えが記事作成の足かせになっていました。というのが、第1世代のブログに対する僕の言い訳。
より執筆にフォーカスできる環境へ
それを受け、「次は画像が無くても更新できる文字ベースのブログにしたい」という思いがありました。さらに、アップデートでレイアウトが変わったりするWordPress特有の管理も煩わしく、もっと気軽にブログを書ける環境を模索していました。
つまり、「自らコントロールできる美しさ」を減らし、より執筆にフォーカスできる環境を求めたのです。そこで手を出したのが、以前から興味のあった「Medium」。Mediumは、BloggerやTwitterを作ったエヴァン・ウィリアムズが2012年に立ち上げたブログプラットフォーム。
崩壊寸前のジャーナリズムを再生させ、新たなモデルを構築する
このような、エヴァン・ウィリアムズの高い理想とシンプルで美しいUIに共感し、第2世代のブログはMediumで始めることに。トップ画像が無くても更新できる文字ベースのブログとなり、これで気軽にブログを更新できる!と思っていました。
しかし、第2世代のブログ(2017年の1年間)で書いた記事はわずか3記事という散々たる結末。なぜMediumで記事の更新がはかどらなかったのか、なぜWordPressへ戻ってきたのか。
日本語環境に難ありのMedium
英語向けにデザインされているMedium、英語の記事は本当に美しく素晴らしいUIだと思います。しかし、日本語ではどうしても字間や行間が詰まりすぎていて、文字サイズも大きめ。せっかくシンプルで美しいレイアウトなのに、どうしても記事の読みづらさが拭えないのです。さらに、記事のパーマリンクが(記事タイトルが日本語の場合)日本語で生成されてしまうのもなんだか美しくない。
そんな、日本語での運用に若干の難があったMedium。そこに追い打ちをかけるように、2017年の2月(僕がMediumでブログを立ち上げてからわずか2ヶ月足らずで)Mediumは日本からの撤退を発表。これで、日本語環境の改善はますます望めなくなってしまいました。
結局、第1世代の言い訳を解決し「自らコントロールできる美しさ」に捉われない環境を構築しても、美しくないと「自らのメディアとして愛せない」ことを学びました。これが、MediumからWordPressへ戻ってきた理由です。
やっぱり、美しさは譲れない
これは、実にデザイナーらしい理由だと思います。でも、デザイナーが書くブログだからこそ、やっぱり美しくありたい。なんだか昨日の「質より量」の宣言と相反する思いですが、これがデザイナーの性。「自由で美しい暮らしをデザインする」を謳う身としても、美しいブログの運営を楽しめたらと思っています。